キングダムの岳嬰(がくえい)とは?最期や声優を解説

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こんにちは。キングダム登場人物&名場面完全データベース、運営者の「シオマ」です。

キングダムには魅力的な武将がたくさん登場しますが、今回は趙国ちょうこくの将軍、岳嬰がくえいにスポットを当ててみたいと思います。彼は朱海平原しゅかいへいげんの戦いで登場しますが、その行動原理は「慶舎けいしゃ」という一人の武将に強く結びついていますよね。

岳嬰がなぜあれほどしんに復讐心を燃やしていたのか、その最期はどうだったのか、気になっている方も多いんじゃないでしょうか。

私自身、朱海平原の戦いを読み返していて、岳嬰の慶舎への執着は趙軍の中でも際立っているなと感じていました。彼の背景を知ることは、朱海平原の戦いの深みを増すことにも繋がります。

また、アニメ版での声優は誰なのか、そして「岳雷」と名前が似ていて混同しやすい問題もあります。この記事では、キングダムの岳嬰に関するそうした疑問、彼のプロフィールや強さ、そして因縁の対決について、データベース情報をもとにじっくりと整理していきますね。

記事のポイント

  • 岳嬰の基本的なプロフィールと慶舎への忠誠心
  • 信への復讐心が生まれた「黒羊丘の戦い」
  • 朱海平原での岳嬰の最期と信との決着
  • 岳嬰の強さの考察とアニメ版の声優情報

キングダムの岳嬰(がくえい)とは?慶舎への忠義

まずは、キングダムにおける岳嬰というキャラクターの基本的な立ち位置と、彼の人物像を形作る核心部分について見ていきましょう。彼の行動原理、そのすべては、かつての上官であった「慶舎」という一人の武将に繋がっています。

趙将・岳嬰の基本プロフィール

岳嬰は、作中で李牧りぼく龐煖ほうけんらと同じ「趙国」に所属する武将です。彼の階級は「将軍」であり、これは単なる部隊長ではなく、数千から一万規模の兵を率いる、軍の中核をなす存在であることを示しています。

物語での彼の主な舞台は、秦国の「ぎょう攻略戦」における最大の決戦地、朱海平原です。この戦いで、彼は李牧率いる趙軍の左翼(秦軍から見ると右翼)に配置され、主人公・信が率いる飛信隊と真正面から激突することになりました。

慶舎の副官としての過去

岳嬰の経歴を語る上で絶対に外せないのが、彼がかつて趙将・慶舎の「副官」を務めていたという事実です。

慶舎といえば、「沈黙の狩人」の異名を持ち、本能型とも知略型ともつかない独特の戦い方で李牧からも高く評価されていた、趙国でも屈指の将軍でしたよね。岳嬰はその慶舎の側近中の側近として軍務をこなし、間近でその戦術や思考を学んでいたと考えられます。

この「慶舎の元副官」という肩書きは、単なる過去の経歴ではなく、彼のアイデンティティそのものであり、後の朱海平原での行動すべてを決定づける要因となっていきます。

岳嬰の気難しく排他的な性格

岳嬰の性格は、公式の解説文などでも「気難しく」と表現されています。

彼は基本的に、自身と直属の部下以外は、たとえ同じ趙軍の味方であっても信用しないという、かなり排他的で閉鎖的な一面を持っていました。組織の中で戦う将軍としては、連携が取りづらく、ちょっと扱いにくいタイプだったかもしれませんね。

しかし、そんな彼が唯一にして絶対の忠誠を捧げた存在がいました。それが上官である慶舎です。資料によれば、「唯一、副官として仕えた慶舎にだけは惹かれるものがあり、全てを賭けて忠義を尽くしてきた」とされています。

彼にとって慶舎は、自分の世界の中心であり、唯一心を許せる存在だったわけですね。

岳嬰の二面性

  • 対・他人:気難しく排他的。味方すら信用しない。
  • 対・慶舎:絶対的な忠誠。全てを賭けて仕える。

この極端な性格が、慶舎を失った後の彼の行動を「復讐」という一点のみに集中させることになったんだと思います。

信への強烈な復讐心

岳嬰の人物像を決定づけるもう一つの要素が、主人公・信と飛信隊に対する「強烈な復讐心」です。

彼が絶対の忠誠を誓った慶舎は、ご存知の通り「黒羊丘こくようきゅうの戦い」で、信と飛信隊によって討ち取られてしまいます。この出来事が、岳嬰の忠誠心を、凄まじい熱量の憎悪へと変質させました。

彼の行動原理は、もはや「趙国を守る」という大義や「将軍としての責務」よりも、「慶舎様の仇を討つ」という極めて個人的な怨恨に根差しています。朱海平原の戦いは、彼にとってまさに、その私怨を晴らすためだけの復讐の舞台だったわけです。

因縁の起点・黒羊丘の戦い

岳嬰と信の因縁が決定的に始まったのは、朱海平原よりも前の「黒羊丘の戦い」です。

この戦いで、岳嬰は慶舎の副官として参戦していました。戦いの最中、慶舎は飛信隊の型破りな策にはまり、桓騎軍の動きも絡んだことで追い詰められ、最終的に信との一騎打ちの末に討死します。

自らが絶対の忠誠を誓った主君を目の前で(あるいは戦場ですぐ近くで)失った岳嬰の無念と屈辱は計り知れません。この瞬間から、彼の唯一の目的は「信と飛信隊をこの手で葬り去ること」ただ一点になったんだと思います。

黒羊丘の戦いは、慶舎の死だけでなく、桓騎かんきの残虐非道な戦略が描かれたり、飛信隊から尾平びへいが一時離脱するというショッキングな出来事があったりと、キングダムの物語全体でも非常に重要なターニングポイントとなった戦いでしたね。

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キングダムで岳嬰(がくえい)の最期と声優情報

慶舎の仇を討つことだけを胸に、朱海平原の戦場に立った岳嬰。ここでは、キングダムにおける岳嬰の物語の結末と、彼の「強さ」についての考察、そしてアニメ版の声優といった補足情報について、さらに詳しく解説していきます。

岳嬰の最期は朱海平原の九日目

岳嬰の最期は、秦国の鄴攻略戦における最大の激戦「朱海平原の戦い」で訪れます。

趙軍の総大将である李牧は、岳嬰が信と飛信隊に対して「並々ならぬ復讐心を燃やす」ことを熟知していたはずです。

秦軍の右翼に信の飛信隊が配置されたのに対し、李牧が岳嬰をその正面(趙軍左翼)に配置したのは、単なる戦力としてだけでなく、その強烈な個人的復讐心を、対飛信隊への強力な「楔(くさび)」として利用しようとした戦略的な意図があったのかもしれませんね。

そして決戦の火蓋が切られてから「九日目」。ついに岳嬰軍と飛信隊が正面から激突します。

信との一騎打ちと一刀両断

積年の恨みを晴らすため、岳嬰は「仇敵・信を自ら討ち取りに行った」とされています。趙軍の将軍である岳嬰自らが先陣を切り、慶舎の仇である信に一騎打ちを挑みました。

しかし、その決着は本当に一瞬でした。

岳嬰は、信によって「一刀両断」にされてしまいます。別の資料でも「一撃で敗れてしまう」と描写されており、彼が全てを賭けて忠義を尽くした慶舎の仇を討つという悲願は、信の刃によって一太刀のもとに、あっけなく断ち切られてしまったんです。

朱海平原での信の主な戦果(時系列)

信は朱海平原で多くの趙国将軍を討ち取っていますが、時系列で見ると岳嬰の死は非常に早い段階で訪れています。

  1. 九日目:岳嬰を討ち取る
  2. 十三日目:趙峩龍ちょうがりゅうを討ち取る
  3. 最終日(十四日目):龐煖を撃破する

つまり岳嬰は、信がこの中華史に残る大戦場で倒した「最初の敵将軍」だったということになります。これは、信の武が新たな領域に達したことを示す象徴的な出来事でした。

岳嬰は弱い?強さを考察

信に「一撃」で敗れたという結末から、「岳嬰は弱かったのでは?」という印象を持つかもしれません。私も最初は、あまりのあっけなさに少し驚きました。

しかし、彼は趙国で「将軍」の地位にあり、さらにあの知将・慶舎が「副官」として側に置いていた人物です。無能な武将であったとは到底考えにくいですよね。

おそらく、個人の武勇で名を馳せたタイプではなく、慶舎のもとで培った部隊運用や戦術理解に長けていた、サポート型の将軍だったのではないでしょうか。

なぜ信に一撃で敗れたのか

では、なぜそんな彼が信に「一刀両断」されたのか。

これは岳嬰が「弱かった」というよりも、その時点での信が「(岳嬰や読者の想定以上に)強くなっていた」ことを示すための、物語上の「試金石」としての役割を岳嬰が担ったと私は解釈しています。

岳嬰の強さが「過去(慶舎の副官)」というレベルで時が止まっているのに対し、信は王騎おうきの矛を使いこなし、数多の死線を越え、将軍としての「重み」を増し続けていました。

復讐という「私怨」に駆られた岳嬰の「軽い」一撃は、仲間たちの命を背負い、中華統一という「未来」への覚悟を乗せた信の「重い」一撃には、到底及ばなかった…。その対比を鮮やかに描いたのが、あの一瞬の決着だったのかなと思います。

アニメ版の声優は松本忍

アニメ版『キングダム』で岳嬰の声を担当しているのは、声優の松本まつもと しのぶさんです。

岳嬰が登場したのは、アニメの第5シリーズ。このシーズンは、まさに岳嬰の因縁の起点である「黒羊丘の戦い」が描かれました。

慶舎の副官として登場し、主君の死を目の当たりにして信への復讐を誓う…。その時の岳嬰を松本忍さんが演じられています。朱海平原での最期はまだアニメ化されていませんが(2025年11月時点)、第5シリーズで彼に注目が集まったのも頷けますね。

岳雷や漂との混同に注意

「岳嬰」を検索するとき、名前の類似性からよく混同されがちなキャラクターがいるので、ここでしっかり整理しておきますね。これはキングダム”あるある”かもしれません。

【混同注意】この2人ではありません

岳雷がくらい

こちらは秦国・飛信隊に所属する仲間(味方)です。麃公ひょうこう兵出身の寡黙な武将で、信の頼れる部下の一人ですね。「岳」の字が共通するので非常に間違えやすいですが、岳嬰(敵)とは所属も立場も全くの別人です。

ひょう

こちらは物語の最序盤、嬴政えいせいの影武者となって死亡した信の親友です。「岳嬰 最期 信」と検索した際に、検索エンジンの特性で関連情報として出てくることがあるようですが、死亡時期(物語序盤)、状況(王弟の反乱)、信との関係性(親友)、すべてが異なります。

このあたりの区別をハッキリさせるため、簡単な早見表にまとめてみました。

キャラクター混同 早見表
比較項目 岳嬰がくえい 岳雷がくらい ひょう
所属 趙国軍(敵) 秦国・飛信隊(味方) 秦国・黒卑村(信の親友)
地位 将軍(元・慶舎副官) 飛信隊隊員(元・麃公兵) 嬴政の影武者
最期 朱海平原の戦い(九日目) 存命(連載時点) 王弟の反乱(物語序盤)
死因 信に一刀両断される 刺客による深手

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キングダムの岳嬰(がくえい)についてまとめ

キングダムの岳嬰について、彼の人物像から最期までをまとめてきました。

彼は「慶舎への絶対的な忠義」「信への強烈な復讐心」という、非常に純粋(とも言える)な動機で動いていた武将でした。

他の趙将が国や李牧のために戦う中、彼だけは「慶舎の仇討ち」という過去に強く縛られていました。その生き様は、多くの仲間たちの想いを背負い「未来」へ進む信との鮮やかな対比として、非常に印象深く描かれていたと思います。

彼の最期は、主人公である信が、王騎や麃公といった大将軍たちの「重み」を真に受け継ぎ、「将軍クラスの敵」ではもはや相手にならない領域に達したことを読者に示す、重要なマイルストーンだったのかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
キングダム登場人物&名場面完全データベースの「シオマ」でした。

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