キングダムで王賁(おうほん)の強さと人物像を徹底解説

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キングダム』の主要人物であるキングダム 王賁(おうほん)について、多くの読者が注目しています。彼のプライドの高い性格と成長の軌跡、中華屈指とされる強さ 武力と知力、そして愛用する武器で繰り出す龍渦のような槍術の秘密は何でしょうか。

また、彼が率いる玉鳳隊と功績、主人公である信(しん)との関係や、盟友である蒙恬(もうてん)との関係性も気になるところです。

さらに、複雑な父 王翦(おうせん)との関係、読者を驚かせた結婚と家族の話題、彼を支える側近 番陽(ばんよう)の存在、そして史実に基づいた今後の活躍まで、王賁の魅力を多角的に掘り下げていきます。

記事のポイント

1.王賁の強さ・性格・成長の軌跡
2.父やライバルとの複雑な関係性
3.玉鳳隊での功績とプライベート
4.史実から見る今後の活躍予想

キングダムの王賁(おうほん)とは

  • 王賁の性格と成長
  • 王賁の強さ 武力と知力
  • 愛用の武器 龍渦とは
  • 玉鳳隊と功績を解説
  • 側近 番陽との絆

王賁の性格と成長

王賁は、秦(しん)の名門である王家の嫡男として初登場します。その性格は堅物かつ真面目で、秦国でも有数の武門の名家を背負って立つという強い自負心を持っています。

このため、初登場時は名家ゆえの高いプライドから、下僕出身の信に対し明確に見下すような態度を取ることもありました。

百姓出身の歩兵で構成された飛信隊が独立遊軍を務めることを快く思わず、信に自身の技を叩き込んで身分の違いを示そうとするなど、エリート志向が非常に強い人物として描かれます。

同じ名家の長男である蒙恬が、軽やかで飄々(ひょうひょう)とした振る舞いを見せるのとは実に対照的です。王賁は冗談を言うことはなく、笑顔もほとんど見せません。信との距離感も、心の面では戦いを通じて近づいているものの、会話の機会は依然として少ないままです。

しかし、朱海平原での激闘など、数々の死線を乗り越える中で、彼の内面は大きく成長していきます。部下を信じ、自らの限界を超えて仲間を守ろうとする情熱的な姿を見せるようになり、単なるエリートではない、将軍としての器を備えた人物へと変貌を遂げました。

王賁の強さ 武力と知力

王賁の強さは、個人の卓越した武力と、集団を率いる高い知力の両面に表れています。

武力に関しては、天賦の才と弛まぬ努力によって磨き上げられた槍術の達人です。その実力は若手の中でもトップクラスであり、中華全土でも屈指の槍使いと称されています。彼の槍術は一点を正確に貫くことを持ち味としており、その技術は熟練の域に達しています。

知力、すなわち軍才についても、副官の番陽からもその能力を高く評価されるほどのものを持っています。彼の戦術スタイルは、信や蒙恬とは対照的に、無駄がなく、配置が正確で、動きが美しい「精密すぎる軍略」が特徴です。感情に左右されない冷静な指揮を執ります。

ただし、プライドの高さや若さゆえに独断専行に陥る場面も見られ、良い意味でも悪い意味でもまだ発展途上な側面も持ち合わせています。

愛用の武器 龍渦とは

王賁の強さを象徴するのが、彼自身が研鑽を積んだ槍術です。特に「龍指(りゅうし)」と呼ばれる必殺技は、常人には予測不可能な変則的軌道を描いて敵を貫く突き技です。

「龍渦(りゅうか)」という名称の武器や技は確認できませんが、この「龍指」が彼の代名詞となっています。

この卓越した槍術の原点は、幼少期にあります。父・王翦が通りかかった際、ひとりで槍の稽古をしていた王賁に、基本の型を一度だけ教えました。父からの唯一とも言える親らしいその言葉をきっかけに、王賁は非常な努力で槍の修練を重ね、現在の腕前を築き上げたのです。

父の愛情を欲していたのか、あるいは期待をかけられたことが純粋に嬉しかったのか、その動機は複雑でしょう。このエピソードは、著雍(ちょよう)で魏(ぎ)の槍の名手・紫伯(しはく)と一騎打ちを演じた際、番陽の回想によって明かされました。

玉鳳隊と功績を解説

玉鳳隊(ぎょくほうたい)は、王賁が初登場の三百人将時代から率いている部隊です。元々は完全武装の騎馬隊で構成された特殊三百人隊であり、王賁の私兵が中核となっています。

王賁の指揮のもと、極めて統率の取れた精鋭部隊として機能します。前述の通り、王賁は当初、独立遊軍は貴士族出身の騎兵が担うべき高度な任務であるという認識を持っており、玉鳳隊もその思想を反映したエリート集団でした。

しかし、信率いる飛信隊と幾度も戦場を共にする中で、その関係性も徐々に緩和されていきます。

鄴(ぎょう)攻めの際には隊の成長について信と思案を共にしたり、影丘では玉鳳隊の窮地を飛信隊に救われる代わりに攻略の糸口を伝えたりと、口の悪さこそ相変わらずですが、深い信頼関係を築きつつあります。

王賁と玉鳳隊の功績は数多く、以下のように着実に出世を重ねています。

王賁の主な戦歴と出世

時期(紀元前)戦い主な功績地位
243年初登場三百人将
242年山陽攻略戦臨時千人将として信・蒙恬と共闘千人将
241年函谷関の戦い騰(とう)軍に所属し奮戦三千人将
240年著雍攻略戦魏火龍七師・紫伯を討ち取る五千人将
(不明)鄴攻め・朱海平原戦趙(ちょう)将・尭雲(ぎょううん)を討ち取る将軍
232年番吾(はんご)の戦い負傷するも奮戦。父・王翦を救出将軍

側近 番陽との絆

番陽は、王賁が幼い頃から教育係として仕えてきた老将です。彼は王賁の最も信頼する側近であり、玉鳳隊の副官的な役割を担い、常に王賁の身を案じています。

番陽は、王賁と父・王翦との冷え切った関係を誰よりも憂慮しており、王賁に対してはまるで父親のような温かい愛情を注いでいます。王賁が戦場で目覚ましい活躍を見せるたびに感涙する姿は、読者にとってもお馴染みの光景です。

堅物な王賁は感情を表に出しませんが、番陽には全幅の信頼を寄せています。番陽が王賁に父親のように接する背景には、王翦が父親らしい態度を見せないことへの補完的な役割を果たそうとする思いがあるのかもしれません。

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キングダムで王賁(おうほん)の人間関係

  • 複雑な父 王翦との関係
  • ライバル 信との関係
  • 同世代 蒙恬との関係
  • 結婚と家族 妻と子供
  • 史実から見る今後の活躍

複雑な父 王翦との関係

王賁の人物像を語る上で、父・王翦との特異な親子関係は欠かせません。王翦は秦国でも屈指の大将軍であり、底知れない軍略家ですが、常に仮面を着けて素顔を見せず、自らの国を持ちたいという野望を抱く危険人物とも見られています。

この王翦が、息子である王賁に対して異様なほど冷たく接する背景には、王賁の出生に関する根深い疑惑があります。

王賁の母・朱景(しゅけい)は、王家と並ぶ大貴族・関家の令嬢でした。彼女は王翦に嫁ぐ前に想い人がおり、その男性の子を宿したまま王翦に嫁いだのではないかという噂が立ったのです。つまり、王賁は王翦の実子ではないという疑惑です。

側近の関常(かんじょう)や番陽は、王翦が息子に冷たいのは、王賁が実の子ではなく、かつ最愛の妻の命を奪った者(朱景は出産直後に死去)だからではないかと推察しています。

朱景は問い質されても申し開きをせず口を閉ざしたまま亡くなったため、真相は不明です。読者からは、王翦は愛情の示し方が下手なだけではないか、という考察も出ています。

王賁自身は父に認められたいという思いが強く、番吾の戦いでは敗走する王翦を瀕死ながら救出に向かっています。しかし、助けられた王翦が王賁にかけた言葉は、王賁の行動を理解できないとする冷たい内容でした。

ライバル 信との関係

主人公の信は、王賁にとって最大のライバルです。前述の通り、下僕出身で感情的な信と、名家出身で理性的な王賁は、まさに正反対の存在です。

初登場時、王賁は信の飛信隊を百姓出身の歩兵で構成された集団と見なし、快く思っていませんでした。エリート志向の強い王賁にとって受け入れがたい存在だったのです。

しかし、数々の戦場で信が上げる規格外の武功を目の当たりにし、その実力を認めざるを得なくなります。山陽攻略戦や朱海平原など、多くの戦で共闘するうちに、二人の間には言葉には出さない強固な信頼関係が芽生えてきました。

一般的な友人というには会話が少なすぎますが、単なる敵対視するライバルというには互いを深く信頼しあっています。

番吾の戦いでは、負傷して昏倒した王賁が飛信隊に救い出されたり、逆に信が不在となった飛信隊の指揮を王賁が一時的に執ったりと、その縁は非常に深くなっています。

同世代 蒙恬との関係

蒙恬もまた、王賁や信と並ぶ同世代のライバルであり、秦の未来を担う若手三人組の一角です。名門・蒙家の嫡男でありながら、飄々とした軽やかな性格の持ち主で、堅物の王賁とは実に対照的ながら、良好な関係を築いています。

王賁は蒙恬の振る舞いを快く思わないそぶりを見せることもありますが、その実力は高く評価しています。

特に蒙恬は、王賁と王翦のぎくしゃくした関係を非常に心配しています。過去には王翦が蒙恬を自らの側近や幕僚に加えないかと誘った際、蒙恬は、自分よりも先に加えるべき人物(王賁)がいるのではないかと暗に示し、誘いを一蹴しました。

さらに王翦に対し、家族なのだから王賁を心配すべきだと声を荒らげたこともあります。

信と王賁の間を取り持つ潤滑油のような役割も果たしており、王賁の結婚や出産といったプライベートな情報を信に暴露したのも蒙恬でした。

結婚と家族 妻と子供

王賁の私生活は長らく謎に包まれていましたが、物語の途中で、彼が結婚しており、すでに子供も生まれていたことが唐突に判明します。

趙との戦いに向かう道中、蒙恬が信にその事実を明かした際、信は結婚の事実そのものに大変驚きました。

相手は幼い頃からの許嫁であった彩華(さいか)という女性です。蒙恬によれば、彼女は柔軟で明るく、優しくて、さらに大変可愛らしい人物とのこと。結婚の時期は、二度目の鄴攻めの後、王賁が将軍に昇格したことを一つの区切りとして親族が話を進めたのではないかと推測されています。

史実においても王賁には王離(おうり)という息子がおり、秦の滅亡後も「琅邪王氏(ろうやおうし)」「太原王氏(たいげんおうし)」として王一族は長く繁栄します。作中でも王賁の息子が登場し、名門・王一族を繋いでいく描写がなされるかもしれません。

史実から見る今後の活躍

『キングダム』は中国の史実『史記』を基に描かれています。そのため、『史記』の「秦始皇本紀」や「白起王翦列伝」に記された王賁の活躍は、今後の物語の展開を予想する上で非常に参考になります。

史実の王賁は、父・王翦と共に秦の中華統一において中心的な役割を果たした名将です。

紀元前226年には、父と共に燕を攻め、始皇帝暗殺未遂の首謀者である燕の太子の首を得ます。

紀元前225年には、魏を攻め、黄河から水を引いて都の大梁(だいりょう)を水攻めにするという大功績を挙げ、魏を滅亡に追い込みました。

その後も、燕の残党や代(だい)を滅ぼし、紀元前221年には、李信(りしん、作中の信)や蒙恬と共に最後の国・斉を攻め滅ぼし、中華統一を成し遂げます。

史実では信と共に斉を破ったと記されており、作中での三人の共闘がクライマックスの一つになる可能性があります。

なお、史実の王賁がどのように死亡したのかは分かっていません。「史記」によれば、始皇帝が亡くなり二世皇帝の時代には、王翦と王賁は既に亡くなっていたと記されているのみです。そのため、物語が中華統一で終わる場合、王賁の最期まで描かれない可能性も考えられます。

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キングダムの王賁(おうほん)についてまとめ

この記事のポイントをまとめます

  • 王賁は秦の名門・王家の嫡男
  • 性格は堅物で真面目、プライドが高い
  • 主人公・信や蒙恬とは同世代のライバル
  • 初登場時は三百人将だった
  • 幼少期からの鍛錬による槍術の達人
  • 変則的な突き技「龍指」を操る
  • 率いる部隊は精鋭「玉鳳隊」
  • 著雍で魏将・紫伯を討ち取る
  • 朱海平原で趙将・尭雲を討ち取る
  • 功績を重ね将軍に昇格した
  • 父・王翦とは冷え切った関係
  • 出生に「王翦の子ではない」という疑惑がある
  • 側近・番陽は父親代わりの存在
  • 許嫁の彩華と結婚し、子供が生まれている
  • 史実では中華統一に多大な貢献をした名将
  • 今後の活躍として魏の水攻めなどが期待される
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