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軍のすべて!メンバーや最後を徹底解説.jpg)
キングダムに登場する数多くの組織の中でも、元野盗という異色の成り立ちを持つキングダム 桓騎(かんき)軍は、多くの謎と魅力に包まれています。
総大将である桓騎(かんき)が率いるこの集団は、勝利のためなら残虐な手段も厭わない一方で、そのカリスマ性で個性的なメンバーを束ねています。
この記事では、軍師としての役割も果たした黒桜(こくおう)や、武闘派の雷土(らいど)・ゼノウ一家、そして不気味な存在感を放つ砂鬼一家(さきいっか)といった主要メンバーの人物像から、桓騎軍の強さランキング、主人公・信(しん)が率いる飛信隊との関係性に至るまでを網羅的に深掘りします。
さらに、桓騎軍の最後を決定づけた宜安(ぎあん)の戦いの詳細や、その後の生き残りメンバーの動向、そして彼らがキングダムの物語全体に与えた影響についても、分かりやすく徹底的に解説していきます。
記事のポイント
1.組織構成と主要メンバーそれぞれの役割
2.特異な戦術と作中における強さの秘密
3.物語における飛信隊との複雑な関係性の変化
4.宜安の戦いでの壮絶な結末と物語への影響
キングダムで桓騎(かんき)軍の組織と主要メンバー
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- 桓騎軍の成り立ち(元野盗)とは
- 総大将である桓騎(かんき)の人物像
- 桓騎軍を支える主要メンバー一覧
- 軍師の役割も担う紅一点の黒桜
- 武闘派を象徴する雷土・ゼノウ一家
- 特殊部隊である砂鬼一家の役割
桓騎軍の成り立ち(元野盗)とは
桓騎軍は、もともと単一の軍隊ではなく、複数の野盗団が一つにまとまった連合体のような組織でした。総大将である桓騎が、他の野盗の一家を屈服させたり、あるいは説得したりして自らの戦力として取り込むことで、その規模を拡大してきた経緯があります。
現在の幹部たちも、もれなく吸収される形で桓騎軍に参加しており、それぞれの野盗団(一家)が解体されることなく、一つのまとまりとして軍に編入されるのが特徴です。
このようにして秦の南方で一大勢力を築いた桓騎の野盗団は、秦国から何度も討伐軍が派遣されるほどの存在でした。しかし、桓騎は一度も敗れることがありませんでした。転機となったのは、当時連敗続きで討伐軍の大将となった蒙驁(もうごう)将軍との出会いです。
桓騎は蒙驁を捕縛しますが、その蒙驁本人から直接、自身の副将として戦わないかと誘われます。桓騎自身にも、より広い世界で戦いたいという思いがあったため、この提案をあっさりと受け入れ、野盗団は秦軍へと鞍替えすることになりました。
総大将である桓騎(かんき)の人物像
桓騎は、「首切り桓騎」の異名で中華全土に知れ渡る、残虐非道な将軍です。略奪、虐殺、そして捕虜や民間人に対する拷問など、勝利のためであればいかなる手段も厭いません。
しかし、その一方で、部下たちからは「お頭」と呼ばれ、絶対的な信頼と忠誠を寄せられるカリスマ性の持ち主でもあります。
彼の戦術は、相手の心理を巧みに読み、最も嫌がることを徹底的に突く奇策や心理戦を得意としています。正規の軍略を学んでいないため、常識的な戦術を用いることはほとんどなく、その型破りな戦い方は多くの敵将を恐怖に陥れました。
このような複雑な人物像の背景には、彼の壮絶な過去が関係しています。孤児であった桓騎は、同じく社会の底辺で生きる者たちと共に過ごす中で、虐げられる者たちの「怒り」を一身に背負うようになります。
彼の非道な行いは、弱い者たちを見捨て、無関心を装う社会全体への怒りと復讐心から来ていると考えられます。秦国の将軍という立場を得ても、その根底にある思想は変わらず、仲間である元野盗たちを守ることを第一に考えて行動していました。
桓騎軍を支える主要メンバー一覧
桓騎軍は、総大将である桓騎のカリスマによって、多種多様な背景を持つ個性的な一家(部隊)がまとめられています。ここでは、物語で特に重要な役割を果たした主要メンバーを一覧で紹介します。
名前 | 役職/一家 | 特徴 | 最終的な生死 |
---|---|---|---|
摩論(まろん) | 将軍 / 摩論一家 | 桓騎軍の軍師役。自称「紳士」で丁寧な口調だが慇懃無礼。料理が得意。 | 生存 |
黒桜(こくおう) | 将軍 / 黒桜一家 | 桓騎軍の紅一点。弓の名手で戦術眼にも優れる。面食いで桓騎に惚れている。 | 死亡 |
雷土(らいど) | 将軍 / 雷土一家 | 桓騎軍きっての武闘派。粗暴だが戦況を見極める力に長ける。 | 死亡 |
ゼノウ | 将軍 / ゼノウ一家 | 桓騎軍最強の武力を誇る。制御不能な戦狂いで、味方さえ手に掛ける危険性を持つ。 | 死亡 |
厘玉(りんぎょく) | 将軍 / 厘玉一家 | 精鋭騎馬隊を率いる。桓騎軍の中では良識派で、桓騎からの信頼も厚い。 | 死亡 |
那貴(なき) | 千人将 / 那貴一家 | 斥候や隠密活動を得意とする。後に飛信隊へ転属する。 | 死亡 |
オギコ | 千人将 / オギコ軍 | 面白いからという理由で抜擢された。忠誠心は非常に厚い。 | 生存 |
朱摩(しゅま) | 将軍 / 朱摩一家 | 桓騎の懐刀と称される側近。一家は少数精鋭の武闘派集団。 | 死亡 |
砂鬼一家(さきいっか) | 特殊部隊 | 拷問・尋問を専門とする。桓騎軍最古参で、桓騎の過去に深く関わる。 | 生存 |
軍師の役割も担う紅一点の黒桜

黒桜は、桓騎軍の幹部の中で唯一の女性であり、その美貌と実力で部下たちから「姐さん」と呼び慕われています。彼女が率いる黒桜一家は、彼女の魅力を中心にまとまっており、高い忠誠心を持っています。
彼女の最大の武器は、一度に複数の矢を放ち、多くの敵を射抜く卓越した弓術です。しかし、彼女の能力はそれだけにとどまりません。戦況を冷静に分析し、的確な判断を下す戦術眼も兼ね備えており、実質的に桓騎軍の軍師のような役割を担うことも少なくありませんでした。
摩論からも、いつも勘を外さないと評されるほど、その洞察力は高く評価されています。
一方で、極度の面食いであり、配下に置く一家の長や部下の容姿によって待遇を変えるという一面も持っています。総大将である桓騎には密かに想いを寄せており、彼の前では時折、女性らしい表情を見せることもありました。
肥下の戦いでは、最後まで桓騎のために戦い続け、致命傷を負いながらも彼の側近として壮絶な最期を遂げています。
武闘派を象徴する雷土・ゼノウ一家

桓騎軍の中でも、特に力による戦闘を得意とするのが雷土一家とゼノウ一家です。
雷土一家
雷土が率いるこの一家は、血の気が多く、力押しの場面で主力を務める武闘派集団です。頭である雷土は非常に粗暴な性格ですが、単なる脳筋ではありません。野盗時代に培った知恵と経験を駆使し、戦況を的確に見極める能力に長けています。
桓騎がかつて雷土一家を取り込むのに苦労したと語るほどの実力者であり、桓騎の意図が読めない場面でも、彼を信じて黙って従うなど、深い信頼関係を築いていました。
ゼノウ一家
ゼノウ一家は、桓騎軍における「最終兵器」とも言える存在です。頭目のゼノウは、蒙武(もうぶ)をも上回るほどの巨体と、野牛の首を素手でねじ切るほどの怪力を誇ります。
その戦闘力は桓騎軍最強とされていますが、敵味方の区別なく攻撃するほどの凶暴さと、制御不能な戦狂いであるため、通常の戦力として組み込むことは困難です。そのため、ピンポイントで圧倒的な破壊力が必要な場面でのみ投入される切り札として扱われていました。
雷土とは行動を共にすることが多く、彼を信頼している様子も見られましたが、雷土の死後は、その凶暴性をコントロールできる者がいなくなり、最期は雷土を追うかのように壮絶な死を遂げました。
特殊部隊である砂鬼一家の役割
砂鬼一家は、桓騎軍の中でも最も異質で不気味な存在です。彼らの主な役割は戦闘ではなく、捕虜に対する尋問や拷問、そして精神攻撃です。
常に灰色の覆面で素顔を隠し、切り取った人間の部位で作った装飾品を身につけるなど、その姿は味方である桓騎兵からも、中華一の不運は砂鬼に捕まることだと恐れられています。
彼らの尋問技術は中華屈指とされ、敵兵に恐怖を植え付け、戦わずして敵の士気を砕く上で重要な役割を果たしました。黒羊丘の戦いでは、捕虜を拷問して得た情報だけでなく、近隣住民の亡骸を使って敵将に「贈り物」を送りつけ、精神的に追い詰めることで戦局を大きく動かしています。
実は、砂鬼一家は桓騎軍最古参であり、桓騎が野盗になるきっかけとなった組織でもあります。もともとは桓騎が砂鬼一家に加入する形で野盗となり、その後、内部から組織を変質させていきました。桓騎軍が壊滅した後、彼らは摩論の誘いを断り、自らの聖地へと帰っていきました。
キングダムで桓騎(かんき)軍の戦歴と物語への影響
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- 作中での桓騎軍の強さランキング
- 主人公の部隊・飛信隊との関係性
- 桓騎軍の最後・宜安の戦いを解説
- 壊滅後の生き残りメンバーの行方
作中での桓騎軍の強さランキング

桓騎軍の強さを単純なランキングで示すことは非常に困難です。なぜなら、彼らの強さは個々の武力だけでなく、型破りな戦術や特殊技能、そして敵の心理を突く能力など、多岐にわたる要素で構成されているからです。
純粋な破壊力で言えば、ゼノウ一家が間違いなく頂点に立つでしょう。彼らは桓騎軍最強の矛として、あらゆる防御陣を粉砕する力を持っていました。平地での機動力と突破力においては、厘玉が率いる精鋭騎馬隊が群を抜いています。
守備においては角雲(かくうん)一家が守備の達人と称されるなど、各一家がそれぞれの得意分野で高い能力を発揮しました。
しかし、桓騎軍の真の強さは、これらの個々の力を、総大将である桓騎がどのように組み合わせ、敵の意表を突くかという点にあります。
例えば、砂鬼一家による拷問で得た情報を基に奇襲を仕掛けたり、雷土一家の正面突破を陽動として使い、別働隊で本陣を叩いたりするなど、予測不可能な戦術で数々の勝利を収めてきました。
したがって、桓騎軍は特定の部隊が突出して強いというよりも、桓騎という類まれな指揮官の下で、各一家の特殊能力が有機的に結合することで、秦国でも屈指の強さを誇る軍団となっていたと考えられます。
主人公の部隊・飛信隊との関係性
桓騎軍と、主人公・信が率いる飛信隊との関係性は、一言で言えば「水と油」でした。信は、民間人への略奪や虐殺を絶対に許さないという強い信念を持っています。
一方で、桓騎軍は勝利のためなら非道な手段も厭わない元野盗の集まりです。この根本的な価値観の違いから、両者は作中で何度も激しく衝突しました。
特に黒羊丘の戦いでは、桓騎軍が無関係の村人を虐殺したことに激怒した信が、桓騎本人に詰め寄り、一触卽発の事態にまで発展します。信にとって桓騎のやり方は到底受け入れられるものではなく、桓騎もまた、信の青臭い理想論を嘲笑していました。
しかし、単なる敵対関係で終わらなかったのが、両者の関係の複雑さです。斥候を得意とする那貴とその一家は、桓騎軍から飛信隊へと転属し、大きな戦力となりました。
また、桓騎は最期の瞬間に、信に対して自身の野盗団の未来を託すような言葉を残しています。信も、あれほど嫌っていたはずの桓騎の死に、自身でも気づかぬほどの衝撃を受けました。
お互いの生き様を認め合うことは決してありませんでしたが、不遇な境遇から成り上がった者同士、根底には通じ合う何かがあったのかもしれません。
桓騎軍の最後・宜安の戦いを解説
桓騎軍の輝かしい戦歴は、紀元前233年、趙の宜安(ぎあん)城への侵攻作戦で終わりを迎えます。この戦いは、趙の名将・李牧(りぼく)が周到に準備した罠でした。
桓騎は、まず平陽城と赤麗城を陥落させ、宜安城に迫ります。しかし、李牧は趙の全軍と言える30万人以上の大軍を集結させ、桓騎軍を完全に包囲する策を講じていました。桓騎は一度、夜陰に紛れて包囲網からの脱出に成功しますが、李牧はそれを読んで先回りします。
最終決戦の地となった肥下(ひか)で、桓騎軍は圧倒的な兵力差の前に為すすべなく追い詰められていきます。黒桜、厘玉、朱摩、そしてゼノウといった歴戦の幹部たちが次々と討ち死にし、軍は壊滅状態に陥りました。
最後まで李牧の本陣を目指して突撃を続けた桓騎でしたが、無数の趙兵の槍に体を貫かれます。李牧に振り下ろした剣は届かず、彼はその場で壮絶な戦死を遂げました。しかし、その死に顔は勝ち誇っているようにも見え、最後まで李牧に屈しないという彼の生き様を象強する最期となりました。
壊滅後の生き残りメンバーの行方
宜安・肥下の戦いで桓騎軍は事実上壊滅しましたが、全てのメンバーが命を落としたわけではありません。一部のメンバーは、桓騎の最後の命令や戦況の変化によって生き残りました。
摩論と傭兵団の結成
軍師役であった摩論は、桓騎の最後の命令を受け、オギコと共に戦場から離脱しました。桓騎の死後、彼は李信(りしん)から伝えられた、生き残った者たちを再び苦しませるなという桓騎の遺言を受け止めます。
そして、散り散りになった桓騎軍の残党をまとめ上げ、特定の国に属さない「傭兵団」を結成しました。これは、仲間たちに再び野盗のような生活をさせないための、摩論なりの面倒見の良さの表れでした。
聖地へ帰った砂鬼一家
拷問部隊であった砂鬼一家は、前線に配置されていなかったため、李牧の奇襲を免れました。戦後、摩論から傭兵団への参加を提案されますが、頭目である衣央(いお)はこれを固辞します。そして、一家を率いて、彼らにとっての聖地である故郷へと帰っていきました。
その他、攻城兵器を担当していた氾善(はんぜん)や、桓騎のお気に入りであったオギコも、別働隊として行動していた、あるいは早々に戦線を離脱したため、生き残っています。
キングダムで桓騎(かんき)軍が与えた物語への影響
この記事のポイントをまとめます。
- 桓騎軍は元野盗の連合体という異色の成り立ちを持つ
- 総大将の桓騎は残虐さとカリスマ性を併せ持つ人物
- 勝利のためなら非道な手段も厭わない戦術スタイル
- 主要メンバーはそれぞれが一癖も二癖もある実力者揃い
- 黒桜は軍師役もこなす弓の名手
- 雷土とゼノウは桓騎軍の圧倒的な「武」を象徴する存在
- 砂鬼一家は拷問や尋問を専門とする特殊部隊
- 彼らの強さは個々の能力と桓騎の型破りな指揮によって成り立っていた
- 主人公の信が率いる飛信隊とは価値観の違いから常に対立
- しかし、那貴の転属など複雑な関係性も描かれた
- 趙の名将・李牧の策略にはまり宜安・肥下の戦いで壊滅
- 桓騎を含む多くの主要幹部が壮絶な最期を遂げた
- 生き残った摩論は残党を率いて傭兵団を結成
- 桓騎の存在は信に「戦争の綺麗事ではない側面」を突きつけた
- 中華統一という大義の裏にある犠牲や非情さを読者に問いかける役割を担った
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